特殊物件は価格にどう反映するのか?告知範囲は?

 

特殊物件とは「自殺や死亡事故など人命にかかわる事件があった」「川の氾濫などの水害や災害があった」「墓地や火葬場などの嫌悪施設が近くにある」物件の事を指します。

 

雨漏りなど建物に関する「瑕疵(かし)」に対して、これらは「心理的な瑕疵」と言われ、不動産売買時には売主からの告知義務が発生し、一般的には周辺相場より価格は安くなります。

 

告知する範囲は?

ここで多く受けるご質問として「告知義務が発生する範囲はどこまでか?」という内容があります。
答えとしては「一般的に嫌悪感を抱く範囲は必ず告知する」です。

 

例えば、ある土地に対して、「数百年以上前に殺人の事実があった(ここまで過去だと記録自体が残っていないことが多いですが、あくまで例です)」事は一般的には気にならない方が多いので、告知をしない会社が多いと思います。
しかし数十年前であれば一般的には気にする方が多いので、告知義務が発生します。
水害や災害に関しては同じ事が言えるでしょう。

 

もし売却側の立場で告知するか否かを迷っている場合は、全て告知した方が良いです。
人により感じ方が違うので入居後のトラブルにならないようにしましょう。

 

告知する方法は?

契約前に締結する「重要事項説明書」に記載します。

 

ここで一点、中古物件の時は注意が必要です。
新築物件の場合は不動産会社が周辺を歩き、過去を調べ、それら全てを重要事項説明書に盛り込みます。

 

但し、中古物件は不動産会社の仲介担当者や売却者も気づかずに、新たに嫌悪施設が周辺に建っている事も少なくありません。

 

特に、駅や学校までの導線以外の、普段は通らない道や場所は、長く居住していても見落としがちな所です。
新たに購入する方は、契約締結前に周辺を自分の目で確かめる事が大切です。

 

価格にはどう反映するのか?

事故物件の価格は、一般的には2〜3割の下落、物件によっては半値程度になる場合もあります。
価格をどの程度下げるかの目安としては、「ファミリー物件か否か」、「住環境を重視するエリアかどうか」、「事故の度合い」。この3点で値引幅を決める事が多いです。

 

「ファミリー物件」に関しては、やはり単身者よりもファミリーの方が、事故や災害を気にする傾向があるからです。
「住環境」については、その物件を購入する方は、「通勤利便性」や「商業利便性」よりも「家にいる時間」を大切にする方が多いからです。

 

そして事故の度合いに関してはご説明不要だと思いますが、やはり心象が悪ければ悪いほど価格に反映されてきます。

 

最後に

過去の事件や嫌悪施設に関しては、不動産会社も売却者も、悪気がなく見落としている場合があります。
最近では「大島てる」という過去の事故履歴が見られるサイトもありますので、是非気になる方はご自身で目で確かめてから物件を選択してください。

不動産売買における特殊物件は価格にどう反映するのか?告知範囲は?関連ページ

大失敗!後悔しない!マイホームを手に入れる方法
後悔しないマイホームを手に入れるためには、多くの情報を手に入れることが重要です。不動産会社に任せてばかりいると、「失敗した!」という事態に陥りかねません。
元不動産営業が教える不動産仲介手数料の計算式と仕組み
不動産売買時に不動産会社に支払う仲介手数料、消費税についてわかりやすく元不動産営業がお伝えいたします。
一物四価とは?〜同じ土地で何故価格が違うのか〜
今回は一物四価(いちぶつしか)についてお話をします。耳慣れない言葉だと思いますが、簡単に言うと、一つの土地(一物)に対して四つの価格(四価)が存在するという事です。
サルでもわかる路線価図の見方※これで計算できなければサル以下
ひとつひとつ順番に公式に当てはめて計算すればバカでも土地の価格を計算することができます。これで路線価図が読めなければサル以下よ♪
不動産売却の瑕疵担保責任を知らないでは済まされない!
不動産を売却した場合には「瑕疵担保責任」というものが発生します。個人か業者かにより異なります。期間や範囲など気になる点についてお伝えいたします。
知らないと大損!「昭和築物件」に潜むリスクと売れない理由
一般的には売りにくいとされる「昭和築物件」。なぜ昭和築物件は売りにくいのか?また、買う場合どんなリスクを覚悟しなければいけないのかを説明致します。
3ケ月間で売却できない場合は売却自体を見直したほうが良い?
不動産では売り出しから3ヶ月間で売却できない場合は1年後も売れ残る確率が非常に高いです。そのため売値見直しのタイミングとして1つの目安にすると良いでしょう。
サルでもわかる建物価格の計算方法※戸建ての建物価格を導き出す方法
中古物件の、特に戸建ての建物価格がどのように決まるのかをご説明いたします。
マイホーム購入の諸費用にはどんなものがある?抑える方法は?
マイホームを購入するためには、物件価格の他に、多くの諸費用が発生することをご存知ですか?安く抑える方法についても説明します。
住宅ローン借り換えの注意点※比較・シュミレーションが重要
総返済金額と諸費用の総合計を判断材料にして、今借入している住宅ローンと今後借入を検討している住宅ローンとの比較シュミレーションが重要です。
購入・売却の際は是非知っておきたい優良な不動産業者の選び方
不動産購入・売却がうまくいくかどうかというのは、 不動産会社選びで決まるといっても過言ではありません。今回は不動産購入・売却の際に後悔しないように、優良な不動産会社の見極め方をお教えします。
実需にも投資家にも売れる戸建て住宅のメリット
戸建て住宅は居住用としても、投資用の賃貸用物件としても売れる可能性がある非常に魅力的な物件です。
土地の価格を精密に求める4手法(計算方法)
土地の価格というのは時間の経過や時勢などで変動するものであり、正確な価格を求めるのが難しいものです。今回は、土地の価格を精密に求める手法を4つご紹介させていただきます。
土地価格を公示地価からを計算して割り出すには?
「公示地価」から、実際の土地価格を求める方法をご紹介します。実際にある土地の値段を知りたいという場合に役立ちます。
新築から所有している物件の売り時は購入から5年目と10年目
新築から所有している物件を売却するのであれば、タイミングとしてはいつ頃を狙うのがいいのでしょうか?
住宅ローンが滞った時にやってくるサービサーとは?交渉は?
サービサーとの交渉の際には今の現状を正直に言って、対策を相談したほうが良いでしょう。元々は、破格の値段で買い取った債権が多いですから、サービサーの側も全額回収なんて言うことは考えていません。
大損しない住宅ローンの選び方!シュミレーションもしてみよう!
宅ローンの選び方によって、支払う利息の額は大きく変わってきます。そこで今回は、住宅ローンの選び方についてご紹介します。
競売の流れと競売物件情報を知る方法
競売の流れとインターネット上で競売物件情報を調べる方法について解説します。
ローン残高があっても不動産を売却できるのか?
誤解している人もたくさんいますが、実はローンが残っていても不動産を売ることは可能です。ただしローンが残っているときに売却をするには一定の条件があります。
サルでもわかる任意売却※競売との違い・流れ・デメリット
住宅ローンが支払えなくなった時などに不動産を売却する方法として、任意売却というものがあります。この任意売却はお金を借りている債務者に対する救済といった側面があります。

このページの先頭へ戻る